2011年04月17日

ゼロメートル地帯の防災対策

今は三重県桑名市の長嶋支所、旧長嶋町役場には、海抜ゼロメートルや
伊勢湾台風時の水位を示した標識を設置して、市民の防災意識を高めています。
一番上がT.P.3.9mで、伊勢湾台風の水位を表しています。


伊勢湾台風後に造りなおしたした海岸堤防もその後の地盤沈下で、高さが不足したため、
嵩上げ工事を行っています。


海抜ゼロメートルでは、潮位の影響を受けるため、水門が必要となります。
また、洪水時にはポンプで流れてきた水を海に排水する必要があります。
この水門を船が出入りします。
これらの機能を備えた施設が水閘門です。




集落は、輪中により水害から守られます。


集落の各家は石垣で一段高くしてあります。
水屋といいます。
これも水害から身や財産をを守るすべです。


輪中の記事はこちらのHPから引用しました。  


Posted by むぎゅむぎゅ at 22:04Comments(0)地域の課題・問題

2011年04月17日

ゼロメートル地帯の恐怖

濃尾平野のゼロメートル地帯が恐怖を味わったのは、
昭和34年9月の伊勢湾台風です。


この写真は、こちらのHPから引用しました
ゼロメートル地帯とは、、海面と同じか、それよりも低い地域です。
弥富付近は、ゼロメートル地帯でした。
このため、1ヶ月間も海水に浸かったままでした。

この濃尾平野のゼロメートル地帯は、大潮時の平均満潮位を基準にすると、約400k㎡もあります。
この面積は、豊橋市の面積約260k㎡と豊川市約160k㎡を合計した面積に近い広大な面積です。
もし、大地震などで海岸堤防が決壊すると、これだけの面積が海水に浸ってしまうのです。
これは、甚大な被害につながります。
  


Posted by むぎゅむぎゅ at 18:51Comments(0)地域の課題・問題

2011年04月17日

濃尾平野もすさまじい軟弱地盤

先日、千葉県浦安市舞浜の地盤がすさまじい軟弱地盤と、
お伝えしましたが、濃尾平野にも、すさまじい軟弱地盤があります。

この断面図の1目盛りは、50mです。
基盤の上に最大で300mの深さまで、粘土や砂、礫が堆積していることを示していますが、
注目してほしいのは、最上部の水色の粘土層です。

この部分がすさまじい軟弱地盤で、
三重県旧長嶋町から愛知県弥富市にかけて、最大で深さが50mくらいあります。


上記の地質断面図は、桑名市から東海市までを切ったものですが、
東海市の丘陵部は、東海層群というしっかりした地盤に支えられています。


軟弱地盤の木曽岬町では、昭和30年代から地盤が沈下し、
井戸が抜け上がってしまいました。
この地盤沈下は地下水の過剰な汲み上げによるものですが、
現在は、工業用水道などが整備され、地盤沈下は止まっています、


地下水の過剰な汲み上げは、徐々に地盤沈下を起こし、
地震による液状化は、急激に地盤沈下を起こすのです。

この記事は、東海三県地盤沈下調査会「平成21年における濃尾平野の地盤沈下の状況」を参考にしました。

  


Posted by むぎゅむぎゅ at 07:10Comments(0)地域の課題・問題