2010年09月12日

生物多様性と外来種

9月11日に東三河環境ネット主催の「穂の国エコカレッジ」が愛知大学で開催されました。
主題は「生物多様性とCOP10」について。
講師は豊田市にある愛知学泉大学教授、矢部隆先生です。

まず、堅い話から。
生物多様性とは3つの概念があります。
① 生態系の多様性
 生態系とは、生物が生産者、消費者、分解者で構成され、大気、水、土壌など自然の中で、生き物同士がつながりあうことを指します。

② 種の多様性
 種の多様性は、進化の過程で様々な種に分化してきたことを指します。 

③ 遺伝子の多様性 
 遺伝子の多様性とは、??? 遺伝子レベルのことは難しすぎて、まだ理解していません。

特に、種の多様性とは、いろんな生物が多くいればいいということではなくて、
その地域にいた固有の生物が生きる環境を保全することが重要なようです。

つまり、外国から来た外来種や日本でもよその地域から来た移入種がその地域の昔からの固有種を排除することは良くないことのようです。

そこで、悪い外来生物の例として、
① アライグマ
② ウシガエル
③ ワニガメ
の例を出されて、
ペットとして飼っていたものを野生化させないこと
駆除することの重要性を話されました。
生物多様性と外来種

アライグマは映像の通り
日本在来のタヌキ、キツネを圧迫し、
在来の小動物を捕獲し、
病気を媒介し、
人体に危害を加え、
農業被害を与え、
文化財や民家に被害を及ぼすなど、その影響は大きいです。
生物多様性と外来種

ここでは、先生のお話をすべて照会できませんので、
先生のプロフィールはこちらをご覧ください

また、名古屋市の隼人池での外来生物駆除の「池干し大作戦」をこちらでご覧ください

豊橋には「アカミミガメ」も多く、日本の「ニホンイシガメ」を圧迫します。
「アカミイガメ」はこちらを
「ニホンイシガメ」はこちらをご覧ください

「カミツキガメ」がいるとのことです。
平成18年の豊橋市のHPをご覧ください
これは柳生川ですが、向山大池にもいるそうです。気を付けてください。

さらに、先生は、コイも「在来コイ」と「大陸コイ」があって、
「在来コイ」は琵琶湖の北岸や、木曽川の中流など限定された場所に生息していて、
それ以外は「大陸コイ」だそうですので、駆除しなければいけないと言っていました。

「大陸コイ」は、大食いで、泳ぎが活発で、他の魚の産卵場を壊してしまうそうです。
皆さん、コイを駆除できますか?



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Posted by むぎゅむぎゅ at 21:06│Comments(2)エコ・環境
この記事へのコメント
なんかむずかしいですね、この手の話。
近頃の研究では従来日本在来と思われていたクサガメが、どうも大陸からの移入種らしいという話。どこでキリをつけるのかということに話題が変わりそうです。
Posted by くじら山こうじ at 2010年09月12日 22:19
クサガメは朝鮮から持ち込まれたという記事もありましたね。
先生からはその話はありませんでしたが、カメは交雑しやすいので、イシガメとクサガメの交雑など要注意という話はありました。
Posted by 豊川リバーウォーク むぎゅむぎゅ at 2010年09月13日 21:33
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