2011年01月08日

当古 川と生活のかかわり

昨年11月13日の豊川リバーウォークで、
当古町長寿会長さんから、川と生活のかかわりについて、
お話を伺いました。
この話は、豊川流域研究会が2009年度に聞き取り調査をした内容を基にしています。
当古 川と生活のかかわり

大変興味深い内容ですので、ここで簡単に紹介します。
洪水
○ 霞堤からの逆流による浸水は、梅雨末期から台風シーズンにかけて年に数回あるのが常態であった。
○ 浸水が引く時には畑の野菜がしばしば流出した。
○ 近くには古川が流れているが、これが昔の豊川の本流であった。
当古 川と生活のかかわり

農業
○ 畑作中心の農業地帯であり、水田は自家消費分だけ。
○ 戦前は養蚕が盛んで、一面桑畑であった。
○ 戦中戦後は食糧増産政策により、サツマイモ畑へ転換した。
○ その後は野菜中心の農業へと変遷した。
○ 昭和30年代初期に簡易水道が設置され、主な用途は農業用のスプリンクラーであったが、一部は家庭にも給水された。
○ 霞堤を締め切ってから、畑の水はけが悪くなった。それは、窪み状の地形のため、排水路を失ったからである。
○ トラクターを使用するようになってから、刃の深さだけ柔らかくなるが、その下は機械の重さで土が締り、水が浸み込まなくなった。
○ 水利組合に酒を1升持って行かないと、水田の水を貰えないことがあった。酒1升がトラブルを避け、ムラを円滑に運営する手段であった。3升持っていけば、腰を抜かすぐらいだった。酒の力は大きかった。
当古 川と生活のかかわり






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Posted by むぎゅむぎゅ at 11:47│Comments(0)歴史
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