2011年02月06日
地域の災害対応力
鳥インフルエンザに関連して、2月5日の中日新聞に、
「初動で大量動員できず」
という問題提起がありました。
その具体的な内容は、
○ 県職員も頑張っていたが、鶏の殺処分では素人集団
○ 養鶏業者や自衛隊を活用すれば、半分の日数で済んだ。
○ 農林水産省幹部も自衛隊に派遣要請をしてはと、県に打診した。
○ 県が27日に投入した8時間当たりの作業人員はわずか27人で、1時間当たり311羽の処分。
○ その後、他部局の県職員や豊橋市に派遣を依頼し、小出し投入の形となった。
○ 30日になって、約260人となり、1時間当たり3243羽の処分。
○ 自衛隊に派遣依頼をした宮崎県では、最大700人で、平均4436羽を処分した。
というように、初動体制の問題を提起しています。


宮崎県では、春頃、口蹄疫の大被害があり、自衛隊に災害派遣を依頼しています。
また、1月24日に宮崎県新富町で、今年2例目の鳥インフルエンザが発生し、宮崎県は即座に、自衛隊に災害派遣を要請し、中日新聞の記事にあるように、4日間で約40万羽の鶏の殺処分を行いました。
鳥インフルエンザの拡大を防ぐためには、
– 殺処分方法
– 埋却場所の確認(発生農場内)
– 班編制
– 作業分担
– スケジュールの確認
– 各命令、指示の確認
を決定し、大量の作業員を集め、指示・命令に従って、作業させる必要があります。
火事が起きれば、消防署、犯罪が起きれば警察です。
災害が起きれば、自衛隊かというと、それは違います。
自衛隊には、災害派遣という任務がありますが、それは大規模災害に限定されるのです。
「災害派遣は地域の防災能力では対処不能な事態に、防衛用の組織と装備を活用して地域を支援すること」
「大規模な伝染病等の応急防疫は災害派遣として扱うことに疑義はないが、多少のことで自衛隊が乱用される向きもなくはないので、緊急性の有無、所要資材の多寡、予想派遣期間の長短等を勘案し、災害派遣、又は隊法100条の規定のいずれで処置するか、適切に判断する必要がある」 と規定されています。
宮崎県では、2例目でありますし、5日には9例目の鳥インフレエンザが発生し、再び、自衛隊に災害派遣要請をしました。
このように次から次へと発生する鳥インフルエンザは、大規模災害であると思います。
しかし、幸い、豊橋では、自衛隊の力に頼らなくても、地域の力で、鳥インフルエンザに対応できました。
今後、万が一鳥インフルエンザが発生した場合でも、安易に自衛隊に頼るのではなく、先ずは、県や発生した市の職員や、近隣市の応援や、養鶏業者、JA、さらには、地域で機動力を持つ建設業者の力を結集して、地域の力で、災害に対応することが重要だと思います。
地域の力を超える大災害の場合には、自衛隊の力を借りる必要がありますが、その見極めは重要な判断になります。
「初動で大量動員できず」
という問題提起がありました。
その具体的な内容は、
○ 県職員も頑張っていたが、鶏の殺処分では素人集団
○ 養鶏業者や自衛隊を活用すれば、半分の日数で済んだ。
○ 農林水産省幹部も自衛隊に派遣要請をしてはと、県に打診した。
○ 県が27日に投入した8時間当たりの作業人員はわずか27人で、1時間当たり311羽の処分。
○ その後、他部局の県職員や豊橋市に派遣を依頼し、小出し投入の形となった。
○ 30日になって、約260人となり、1時間当たり3243羽の処分。
○ 自衛隊に派遣依頼をした宮崎県では、最大700人で、平均4436羽を処分した。
というように、初動体制の問題を提起しています。
宮崎県では、春頃、口蹄疫の大被害があり、自衛隊に災害派遣を依頼しています。
また、1月24日に宮崎県新富町で、今年2例目の鳥インフルエンザが発生し、宮崎県は即座に、自衛隊に災害派遣を要請し、中日新聞の記事にあるように、4日間で約40万羽の鶏の殺処分を行いました。
鳥インフルエンザの拡大を防ぐためには、
– 殺処分方法
– 埋却場所の確認(発生農場内)
– 班編制
– 作業分担
– スケジュールの確認
– 各命令、指示の確認
を決定し、大量の作業員を集め、指示・命令に従って、作業させる必要があります。
火事が起きれば、消防署、犯罪が起きれば警察です。
災害が起きれば、自衛隊かというと、それは違います。
自衛隊には、災害派遣という任務がありますが、それは大規模災害に限定されるのです。
「災害派遣は地域の防災能力では対処不能な事態に、防衛用の組織と装備を活用して地域を支援すること」
「大規模な伝染病等の応急防疫は災害派遣として扱うことに疑義はないが、多少のことで自衛隊が乱用される向きもなくはないので、緊急性の有無、所要資材の多寡、予想派遣期間の長短等を勘案し、災害派遣、又は隊法100条の規定のいずれで処置するか、適切に判断する必要がある」 と規定されています。
宮崎県では、2例目でありますし、5日には9例目の鳥インフレエンザが発生し、再び、自衛隊に災害派遣要請をしました。
このように次から次へと発生する鳥インフルエンザは、大規模災害であると思います。
しかし、幸い、豊橋では、自衛隊の力に頼らなくても、地域の力で、鳥インフルエンザに対応できました。
今後、万が一鳥インフルエンザが発生した場合でも、安易に自衛隊に頼るのではなく、先ずは、県や発生した市の職員や、近隣市の応援や、養鶏業者、JA、さらには、地域で機動力を持つ建設業者の力を結集して、地域の力で、災害に対応することが重要だと思います。
地域の力を超える大災害の場合には、自衛隊の力を借りる必要がありますが、その見極めは重要な判断になります。
Posted by むぎゅむぎゅ at 19:19│Comments(0)
│地域の課題・問題